• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!




とりあえず、気を取り直して作業開始。
拳銃は点検して、きちんと並べ直して一箱にぎゅぎゅっと収納した。


「さてと。これ何処に運びます?」

「俺が持ってくからそこに置いとけ。」

「了解っす。コンクリの書類、机に置いときますね。」

「あぁ。」

その時、「あ。」と白が小さく声を上げる。

「そう言えば、今日縁日をやるって言ってませんでした?」

「え、そうなの?知らない、初めて聞いた。」

何の縁日?

「海神様の神事だそうです。本当は夏にやる予定だったんだけど、ごたごたしていて出来なくて、いっそ手が空く冬に回そうってことになったみたいです。」

「…そういうのって勝手に日取りをずらしていいの?」

決まった日にやることに意味があるのでは?って思うよね。
白は苦笑しながら首を傾げる。

「神事だけは予定通り終わってるので、縁日だけだそうです。」

「相変わらず自由人だね。」

ま、いいならいいけど。

「エニシさん、折角だから行って来たらどうです?」

縁日にか。

「う〜ん…、それじゃ白一緒に行こうよ。」

ついでに現地回りしてくるかな。

「僕はほら…斬不斬さんのお手伝いがありますし…。」

…何故言葉を濁す?

「あ、鬼鮫さんどうです?」

「嫌ですよ。行きません。」

ぴしゃりと断られた。
っていうか、予想通りのお答えだ。
何故鬼鮫さんに振ったんだ、白よ。
それを見ていた鬼鮫さんは、「はぁ」とため息をつく。

「うちはイタチとでも一緒に行ってくればいいだろ?」

あぁ…、まぁイタチが乗り気なら?
でも、人でごった返してる所に行きたがらないんじゃ…。
そう思ってイタチを見たら、「行くか?」と誘われる。

「…うん、行こう。」

ちょっと嬉しかった。
だって、それって私が傍にいてもいいって思ってくれてるってことでしょ?

/ 356ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp