第9章 久々に血が騒ぐわ…!
「出た!ピストルだ。」
現物が弾と一緒に出てきた!
…そういや、何で使ってなかったんだ?
さっきなんて、めっちゃ使いどころだったのに。
とりあえず試し撃ち出来ないかしら?
「ピストルって初めて触るんだよね…。」
どこから弾を装填するんだ?
「あ、ここだ。ここに六個入れて、と。」
ガチャン。
確か、トリガーの前に手前のレバーを引くんだっけか。
人のいない方へ、と。
せ〜の!
バン!!
「おぉ〜、打てた。」
手がじんじんする。
二人を見ると、めちゃ固まってた。
「大丈夫?」
言ってからやれば良かったね。ごめんね。
「猟銃…ではない、ですよね?」
「拳銃だね。猟銃よりも小型化された、対人戦用の銃だよ。」
「…これも”前世”だってのか?」
斬不斬さんはピストルを見たまま眉を顰めている。
「多分。私も見たことあったけど、触ったのは今日が初めてなんで、イマイチ使い方が分からないですけど。」
「これは、使い方によりけり強力な武器になりそうですね。」
白も難しい顔でピストルを凝視する。
「そうだね。前世ではこれをプロ級に使い熟す人もいたよ。私達のクナイみたいな感じで、百発百中って感じに。」
外国では銃の所持OKだもんね。
斬不斬さんはそれを聞いて立ち上がると、拳銃の入った木箱を漁り出した。
少し、ガサゴソしてから、パンと膝を打つ。
「よし、これ持ち帰るぞ。」
「ガッテン承知!」
いいもん見〜つけた〜っと!