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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!





「おう、来たか。」

「おはようございます。」

「おはようございます。昨日は本当にすみませんでした。」

ドアを開けて開口一番の謝罪です。

「都合よく、うちはイタチが通りかかって良かったな。潰れた酔っ払いをどうすりゃいいかと一瞬悩んじまったぜ。」

肩をすくめる斬不斬さんに、もう一回頭を下げた。

「ご迷惑おかけしました。以後、呑み過ぎに注意します。」

って言ったら、隣からの視線が刺さる。

「…うん、分かってるよ。呑みたい時はイタチを頼るから。ごめんて。」

「不用意に呑むなよ?」

「はい…、以後気をつけます…。」

まだ怒っとるがな…。

「エニシさんの場合は、お目付け役がいた方がいいかもしれませんね。」

「白まで…。」

くすくすと笑う白に、じと目を向けといた。

でも、昨日のお酒美味しかったな〜。
もう一回だけでも呑んでみたい。
って思った矢先、

「ほらよ。気に入ってたみてぇだから、やるよ。」

斬不斬さんから酒瓶を差し出された。
それは、昨日私が呑んでた…

「ラム酒!!」

思わず手を伸ばしたら、「おい」と首根っこ掴まれた。

「まだ懲りないのか?」

「それはそれ、これはこれで。場所は選ぶから、お願い!」

こんないいお酒、滅多に巡り会えないし!
私が両手を合わせて頼み込むと、イタチは益々眉を顰める。

「お前は〜…!」

「今度は一緒に呑もうよ〜!イタチも呑んでみたら分かるって!美味しいから!」

「もう呑んだから知ってる。だから要らない。」

「私はもう一回呑みたいから欲しい!」

「ほう?珍しいですね。あなたがお酒を呑むなんて。いつ呑んだので?」

あ、あれ?鬼鮫さんいつ来たんだろ?
ナチュラルに会話に入ってきたもんだから二度見してしまった。

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