第9章 久々に血が騒ぐわ…!
コンコンコン。
斬不斬さんの部屋のドアを三回ノックして待っていると、ガチャリと無言でドアが開き、斬不斬さんが隙間から覗くように顔を見せた。
「なんだよ、こんな時間に。」
「おやすみ中、すみません。お酒をお持ちでしたら少し分けてもらえないでしょうか?」
白が切り出してくれて、私が苦笑しながら少し手を振った。
すると、嫌そうな顔をしたあと、ドアが閉まってしまう。
「あ、あれ?」
ダメだったのかな…?
白を見ると、にっこりと笑っている。
「待っていれば大丈夫ですよ。」
「あ、そうなんだ…。」
分かりにくいわ…。
少し待っていると、斬不斬さんが部屋から出てきた。
その手には鍵付きのストラップが握られている。
「ラウンジ開けてやるから、そっちに来い。」
「ラウンジ?」
「奴の酒コレクションが置いてあるんだよ。」
奴って…。
あぁ、ガトーか。
「それはまた、金かかってそうな…。」
「実際、金かかってんだろ。呑み屋並みに揃ってるぜ。」
「おぉ、そりゃ楽しみですな。」
うきうき〜♪
どんなの置いてあるかな〜♪