第9章 久々に血が騒ぐわ…!
並んで歩っていたら、ふと、出会った頃の白を思い出した。
あの時は当然だけど、見下ろすくらいな感じだったなぁって。
「白、背伸びたよね。」
「そうですね。あの頃と比べれば大分伸びました。」
「今、どれくらい?」
「さあ…?どれくらいでしょう。」
目線が上にいくから…
「私が160位だから…165位はあるかな。」
「そうなのかな…?でも思ったほど伸びなかったんですよね。」
「あー…。もしかして斬不斬さんと比べて?」
「えぇ。僕もあのくらい身長が欲しかったです。」
「斬不斬さん大きいもんね。見上げてると首が疲れるくらい。」
「鬼鮫さんはもっと疲れそうですね。」
「うん、デカ過ぎだよね。何食べたらあんなデカくなれるのか不思議だよ。」
「体格もいいですしね。」
「それな。霧隠の人ってああいうガタイのいい人いっぱいいたりするの?」
霧隠の人をこの三人しか知らないし。
聞いてみたら苦笑が返ってきた。
「偶々あのお二人が大きいだけであって、霧隠の人が皆大きいとは限りませんよ。」
「そっかぁ。人それぞれなわけね。」
「エニシさんも身長が欲しかったんですか?」
「ほしかったよ〜。だって正確にいうと私、身長159なんだもん。160いかなかったんだよ?綱手様でさえ163あるのにさ。」
シズネさんに至っては168である。
羨ましいわ…。
「意外に綱手さんって背が低いのですね。そんな風に見えなかったけど。」
「あぁ、あれだよ。恰幅がいいから大きく見えるんだよ、きっと。」
お胸もご立派だしね。
あれも不思議だよね。何食ったらあんなになるのか。
そっちの方も私の発育は悪かった。