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もう一度、を叶えるために。second

第9章 久々に血が騒ぐわ…!



「そこまでナメクジ姫に義理立てする必要があるのでしょうかねぇ。会得してしまったのなら、どう使おうが本人の勝手でしょうに。」

「いやいや、それは必要でしょう。だって綱手様は…。」

言いかけて、はた、と我に返った。
あれ、待って?
私、綱手様の名前は一回も…。

「…何で師匠が綱手様だって知ってるんですか?」

思わず目を剥いて鬼鮫さんを見たら、馬鹿にするような顔が返ってきた。

「寧ろ隠してたんですか、あなたは。却って抜忍になって良かったんじゃないですか?」

「むっか〜。否定はしませんけど、馬鹿にされたことは腹立ちますよね。」

こんちくしょーが。

けど、バレバレだったとは…。
今更ながら、綱手様が少し心配になるわ。
私のとばっちりがいかなきゃいいけど。

「とにかく。綱手様は私の家族のようなものなんです。大事な人との大切な約束なんで、破るわけにはいかないんです。」

そう答えたら鬼鮫さんはやれやれと肩をすくめた。

「既に”犯罪組織に関わるな”との約束は半分反故になっている気がしなくもないんですが。」

「多分、進んで犯罪に手を染めるなよ、っていうストッパーみたいなものと私は解釈しているので、極力関わらなければOKとしたいと思います。」

「いい加減ですねぇ。」

「そこは大体の解釈で。」

イタチが暁にいる以上は無理繰りよ。

「とりあえず、どうやってとっちめるかの作戦を立てましょ。」

私が話を切り替えると、みんなの顔つきが変わった。

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