第8章 暁に依頼します!
「…てめぇのせいだからな。」
「え、私まだ変な物食わしてないじゃないですか。」
「何の話してんだ、てめぇは!無理やりここに連れて来たこと言ってんだよ!」
「いいじゃないですか。偶にしか私来れないんだし、そんな時くらいはご飯付き合ってくださいな。」
「お前が来ると疲れる…。」
がっくりと項垂れてしまった。
そんな大したことしてないんだけどなぁ。
「斬不斬さんは”社長”って呼ばれるのに慣れてないんですよ。最近はどこのお店も顔を出す度に社長って呼ばれるものですから。」
え〜今更〜って思いながら見てたら睨まれた。
「乗っ取った当初は化け物を見る目してたのによ。今更そんな呼ばれ方したって鳥肌もんなんだよ。」
……?
…ツンデレ…?
「あー…。なるほど…?つまりは、鳥肌が立つくらい照れ臭い…と?」
斬不斬さんじゃなく白の方を向くと、にっこり笑顔が返ってきた。
「そうみたいですね。」
「白。」
「すみません。」
斬不斬さんが睨め付けると、白は笑いながら素直に謝っていた。
…ふ〜ん。
そうなんだ〜。
ふ〜ん(笑)
「顔に似合わずかわいいですねぇ。」
両手で頬杖ついてにまにまと見てたら、三白眼が更に吊り上がる。
「てめぇ…マジで覚えてろよ…!」
「あはははっ!いっったっ!!」
すんごいデコピン、飛んできた!!