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もう一度、を叶えるために。second

第8章 暁に依頼します!




タズナさんとカイさんを帰してから、書類の整理を再開して、片付けつつ問題点の洗い出しを続けていった。


「…んん〜…!久しぶりの事務仕事〜…。」

不思議だよね。
人間って何で頭を使うと無性に甘い物が食べたくなるんだろ。

二人は私に構うことなく黙々と作業している。

「ねぇねぇ、何か食べに行きません?」

「一人で行って来い。」

斬不斬さんに素気無く返された。
つれないのー。

「すみません、まだ僕の方は目処が立たないので。」

白まで…。
でも、ぼっち飯は気が進まない。

「先に食べ行こうよ。影分身残せばいいんだし。」

粘って誘ってみると、白が顔を上げて、ふぅと息をついた。

「…時間も時間ですし、先に食べましょうか。」

よしきた!
と思ったら、斬不斬さんはまだ書類と睨めっこ。

「お前らだけで行って来い。」

へへ〜んだ。
白が味方なら強気に出れるもんね〜。

「斬不斬さんも行きましょうよ。」

言いながら、すたすたすた…と執務机に近づいていく。

「だから…」
「はいはいはい。そんなんで体壊したら元も子もないですよ。さ、行きましょ行きましょ。」

ぐいぐいと腕を引っ張って机から引き剥がすと、

「お、おい、こら…!離せ…!」

文句言いながらも引かれるままに立ち上がる斬不斬さん。

「ほらほら、早く早く。」

「離せっつってんだよ!人の話を聞け!」

「お店行ってから聞きますから。まずは行きましょ。」

「行かねぇっつってんだろ!?」

「久々に海鮮丼食べたいな〜。白は何が食べたい?」

「僕は白身魚の天ぷらが食べたいですね。」

「いいねぇ。私、あんみつも食べたいんだよね〜。斬不斬さん何にします?」

「話が噛み合ってねぇんだよ、態とだろ態とだよな!?」

「え、そうかな?あははは。」

「てめっ…!離せよ!」

力比べじゃ、怪力技が使える私の方が強いのよね〜(笑)

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