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もう一度、を叶えるために。second

第8章 暁に依頼します!




粗方、大きな残骸を掃除し終わったところで、イタチ達が戻ってきた。


「依頼として成立した。…お前の望む通りにしよう。」

よしっ!!とガッツポーズを取ったら、

「痛ぇな。」

「あ、すんません。」

斬不斬さんにぶつかって怒られた。
そこへ、鬼鮫さんはニヤリと笑いながら口を開く。

「イタチさんに感謝した方がいいですよ?僅差での依頼の塗り替えが成立したのはイタチさんが掛け合ったお陰なんですから。」

「何だと…」
「ありがとう、イタチ!助かった!」

ん?あれ?
斬不斬さんと声が被った?

隣を見上げると、お怒りのおめめを向けられました。
なにゆえ…。

「くっくっくっ…!本当に面白い人ですねぇ。」

「ちっ…。てめぇにはプライドってもんがねぇのか。」

プライド…?
何のこっちゃ…?

「イテっ。も〜何なんですか〜!」

何を怒ってるのよ、さっきから!
この人も短気みたいで、すぐ手が出るんだよね〜。ま〜た頭はたかれたよ。ったくも〜。

「…話を進めるぞ。依頼は、先の依頼の取り消しと依頼者の情報提供、更には依頼者と繋がりのある人物の情報提供でいいな?」

私は、イタチの確認に頷いた後、斬不斬さんと白を見る。

「この内容でいいですよね?そしたら、後は私達でそいつらをぶっ潰しに行きましょう。」

「そうですね、禍根を全て断ついい機会です。見せしめにもなるでしょうし。」

「…いいだろう、それで進めてくれ。」

斬不斬さんが最終承諾をして、イタチに答えた。

「承諾した。依頼料を今貰い受ける。」

イタチが言うと、斬不斬さんは机から札束の入った風呂敷を取り出し、ソファの前のガラステーブルにドンと乗せた。
…今更だけど、このテーブルよく無事だったな。

「四十万両だ。確認してくれ。」

イタチが風呂敷を開いて札束を手早く数えていく。

「確かに四十万両受け取った。では、依頼を完遂し終えたらまた来よう。」

そう言って立ち上がった二人を見て、私は「イタチ」と呼び止めた。

「どのくらいかかる?」

「三日程、といったところか。」

「分かった。待ってるね。」

私は立ち上がって見送ると、イタチからじと目を返された。

ごめんね。

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