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もう一度、を叶えるために。second

第8章 暁に依頼します!





三人で片付けをしながら部屋で待っていると、「おい。」と鬼鮫さんから話しかけられた。

「…お前とうちはイタチはどういう関係だ?」

「…?同じ一族です。」

あれ?私うちは一族です、って名乗ったことあるよね?

「てめぇは俺を馬鹿だと思ってやがるのか?あ?」

「そうじゃなくて、親しい間柄なのかってことが聞きたいんですよ。」

白が付け足してくれて「あぁ」と納得。

「ったく…。で?どうなんだよ。」

斬不斬さんから促されて返事に困る。
私とイタチの関係って…なんだろう?

「医者と患者…?う〜ん、幼馴染的な…?でも一方的なのはアリなのか?」

「んだよ、はっきりしねぇな。」

「嫌われてはないけど好かれても…ない?」

「だからどっちだよ。」

斬不斬さんが面倒そうに返してきた。

「私もよく分からないんですよ。だけど、私は叶えたいことがあるからイタチの傍にいたくて、でもイタチは傍にはいさせたくないけど、私のことは嫌いじゃないみたいで。」

答えたら、怪訝な顔をされた。

「うちはイタチの傍にいて何がしたいんだよ。」

「それは…。」

病気を治したい。
病気を治してサスケと仲直りしてほしい。ってかさせる。

今イタチはいないし、言っても言いような気がするんだけど、でも誰にも言いたくないような気もする。
願掛けじゃないけど、願いが叶うまでは、綱手様達以外には誰にも知られなくない。

「…言いたくないならいい。」

あ…。
気を使わせちゃった。

「…あ、あの…。」
「いいっつってんだろ。」

そっぽを向く斬不斬さんを困りながらも見るしかない。
その時、白が苦笑しながら私の隣に並ぶ。

「大丈夫ですよ。」

ぽんぽんと私の腕を叩くと、白はまた作業に戻る。

「…ありがとう。」

私は二人に小さくお礼を言って、止まっていた手をまた動かして片付けていった。

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