• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第8章 暁に依頼します!



「よく覚えてないけど、ナルトが修行に出る頃に出ていくってのは覚えてる。」

「…こいつ、昔から阿呆だったんだな。」

「大きなお世話ですー。」

「それで?てめぇはどこで俺達やナルトだのサスケだのの予知が出来たんだ?」

「それは…その…。」

また”前世”問題勃発。
きっと、バカにされるんだろうな…。

「また、前世か。」

「へ!?何で!?」

何で分かったの!?

「てめぇのアホさ加減には呆れるぜ。」

「エニシさん、度々『前世で…』って言っていたでしょう?」

斬不斬さんは呆れ返り、白は苦笑した。

た、確かに、毎度の如く「前世で」と口を滑らしてたけど、すぐに濁したし突っ込まれなかったから上手く隠せてたと思ったのに…!

「てめぇはよくそれで今まで忍やってこれたもんだな。」

両手で顔を覆い項垂れている私に、容赦なくグサグサと追撃してくる斬不斬さん。

「同意見ですねぇ。あなたを知る人は万人が万人同じことを思うでしょうねぇ。」

鬼鮫さんからもぐっさりと刺されました。
ちくしょー!
こうなったら開き直ってやる!

「えぇえぇ、その通りでございますよ。何の因果か過去世の記憶が甦りましてねぇ。その前世で見た本がナルト主人公の物語なんでございますよ!」

「ナルトって…あの九尾の餓鬼のことで?」

鬼鮫さんが怪訝そうに返してきたから胸を張って大きく頷いて見せる。

「左様です。で、その本に今までの出来事がぜ〜んぶ描いてありました。」

「…あなた正気ですか?」

「正気です、マトモです、紛れもない事実です。」

答えたら「はっ」と小馬鹿にしたように鼻で笑われた。

「そんなことあるわけないじゃないですか。嘘をつくならもう少し現実味のあるものにしたら如何です?」

「…絶対言うと思った。」

信じらんねぇ的なこと言われると思ってた。
これが普通の反応だよね〜…。

私はため息をつきながら、膝の上に肘をついて項垂れた。

「…僕も最初は信じていませんでした。」

白の遠慮がちな声に益々項垂れる。
だよね〜…。

/ 366ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp