第8章 暁に依頼します!
とりあえず、斬不斬さんを起こしてから私の話になった。
斬不斬さんを真ん中にしてソファの両端に私と白が座り、対面にイタチと鬼鮫さんが座る。
丈夫なソファだよね。背もたれが壊れた以外は椅子としての機能は果たしてる。
「えっと、まずは何から話そうか…。あ、師匠に連れられて水の国に行った時なんだけど…」
二人との出会いからガトーカンパニー乗っ取り後まで、私の視点で話して聞かせると、イタチが疲れたようにソファにもたれかかった。
「お前は本当に変わらないな…。」
「あー、うん…。この二人を見た時、どうしても我慢できなくて。待ち受ける運命が納得いかないっていうかなんていうか…。そこだけ変わってもそんなに他の運命に影響は…。」
あれ?確か、白との死闘でサスケとナルトの友情が芽生えたシーンがあったような…。
あ、またやらかした…?
いやでも白が命をかけるほどでもないんじゃないかな…。
いやでも…
「何ぶつぶつ言ってやがる。」
斬不斬さんの言葉にはっと口元に手をやった。
「な、何でもないです。ははは…。」
やべっ。口に出てた。
「あなたはまるで未来を知っているかのようですねぇ。」
鬼鮫さんの言葉に冷や汗が出る。
「た、偶々ですよ。」
「どこで知ったんですか?」
「えっと〜、予知夢…的な?」
「堂々と嘘をつくのは如何なものですかねぇ。」
バレてる…。
イタチは少し呆れながらも口を開いた。
「…もう話してもいいんじゃないか?そろそろだろ、サスケの里抜けは。」
え゛、何で里抜けのこと知って…
「あぁ…。そういえばそんな話したねぇ。」
んで、その時確か、サスケの里抜け辺りまでしか知らないって言ったんだっけ。
てへ☆
「お前な…。」
「ごめんて。でもよく分かったねぇ、里抜けがそろそろだって。」
「大蛇丸の動向もそうだが、自分で『自来也様とナルトが修行に出る頃』だと言ってただろ?」
え〜っと…言ってたような?
私のことだから言ったんだろうな、きっと。