第8章 暁に依頼します!
「いいところで止めやがって。」
「興醒めもいいところですねぇ。」
「…何で私が責められてるんでしょうかね…。」
それも正座させられて…。
…納得いかねえ。
「人のタイマン止めりゃあ誰だって腹も立つだろうが。」
「折角、小僧の鼻っ柱を折るいい機会だったんですがねぇ。」
「…あ゛あ゛?」
「七人衆だなんて持て囃されて、さぞいい気分でしたでしょう?だからクーデターなんて起こそうって気になったんでしょうし。」
「テメェにだけは言われたくねぇんだよ、言いなり野郎が。テメェこそいい気になって見下してんじゃねぇよ。」
…ねぇ、これ止めていいかな?
いいよね?
第二弾突入する前に止めていいよね!?
あわわわ…!
二人とも構えてるし…!
レディー…
ゴー!!
私はクナイを両手で持つと、鬼鮫さんの横に並ぶようにして大刀を止める。
同時にイタチが動いてくれたみたいで、鬼鮫さんの大刀を止めてくれた。
危なかったぁ〜…。
「テメェ…、死にてぇのか?あ?」
ぶるぶるぶるっとかぶりを振って見せると、盛大に舌打ちされた。
「死にたくはありません。痛いのはごめん被りたいです…。」
切実に…。
「なら横槍入れるんじゃねぇよ…!」
ドスが効いてて怖いです…!
そういえば、白はどこ行った!?
白出て来て〜!
と思ってたら、斬不斬さんの力が抜けた。
でもって、持ってた大刀が手放されてドスンと落ちる。
「あぶなっ…!」
更には、崩れ落ちるように倒れてくもんだから、慌てて抱き止めた。
「おもっ。」
とりあえず、ソファの残骸に運んで座らせると、何があったのかと顔を覗き込んだ。
目が虚ろになってる。
幻術…かしら?
イタチ?
そう思って彼を見ると、少し頷いたからそうなんだろうね。