第8章 暁に依頼します!
結果、海の家でのメニューの増加で話が纏まった。
新店舗は現存の店舗での売上げの様子で決めるんだって。まぁ、無難かな。
パインジュースはまだ開発や微調整の為、保留となりました。
「これは盲点でしたね。」
「意外に中からより外からの方が見えることもあるってことですね。」
「勉強になります。」
「いえいえ、偶々ですよ。」
半分は前世チートみたいなものだしね。
「では、私達はこれで。」
「ここが落ち着いたらそちらにも寄らせてもらいますので、またよろしくお願いします。」
「はい、ぜひお願いします。」
さあ、帰るぞって立ち上がった時、俄かに廊下が騒がしくなった。
何事?と思って廊下に出ようとした瞬間、隣の部屋のドアが蹴破られたような派手な音が響く。
「…っ!?タズナさん達はここで隠れるか、隙を見て外に逃げて下さい。」
「エニシはどうするんだ!?」
「私は二人を見てきます!」
隣は社長室。
斬不斬さんと白がいる!
私は部屋を飛び出して廊下に出ると、一目散に部屋の中へと飛び込んだ。
「…はい!?」
その瞬間、凄い目を疑うような光景が飛び込んできた。
「何これ!?」
鬼鮫さんvs斬不斬さんってどんなんよ!!
「…何故、お前がここにいるんだ?」
すぐ横からイタチの声が…
バッと横を向くと、なんとご本人!!
「何で!?ど〜なってるの!?」
その間にも、二人の獲物である大刀が振り回されて部屋はひっちゃかめっちゃか。
鍔迫り合いの度に家具が揺れる揺れる。
「お願いだから一旦止まってえぇぇぇ!!」
お家が壊れるよおぉぉぉ!!