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もう一度、を叶えるために。second

第8章 暁に依頼します!



「…どういうことじゃ?」

「ハイビスカスの認知度が低いが為に売れ行きが伸びないんじゃないかと。だから、造花を使ったキーホルダーを作って国外に売ってみたらいいんじゃないかな。海の家のお土産コーナーに置いてもいいし。」

「お土産にのぉ…。」

「花自体は可愛いし、育てたいって人は必ずいると思うんですよね。だから一旦規模縮小して、造花と小物作りを始めてみてもいいんじゃないかなと。」

「成程の〜。やってみるわい。あとは、これじゃ。」

「…夏季の海水浴か。」

「赤字すれすれなんじゃよ。」

確かに…。
海の家の業績は?
う〜ん…、如何ともし難いね。
有料更衣室の売り上げは上々、と。
ってことは、目玉商品が必要?

「海の家のメニュー表ってあります?」

そう言うと、手作りのメニュー表が差し出された。
お好み焼き、焼きそば、おにぎり、ソーセージ、ポテトフライ、ジュース、緑茶、麦茶。
う〜ん…これまた如何ともし難い…。

「なんというか…、ぶっちゃけありきたりというか。」

「ま、そうじゃろうのう。」

分かってるけど…ってところか。
うーん、難しいねぇ。

海辺ならでは、か…。
海と言ったら、刺身が一番に出てくるよね。
刺身と言ったら寿司。寿司と言ったらマグロ、サーモン、しらす、貝、卵、タコ、イカ…。

ん?

タコ…、イカ…。

「あ!イカの姿焼きなんてどうでしょう?醤油で焼き目をつけて。焼きとうもろこしなんてのもいいですよね。値段をちょいと上げてシーフードたっぷり焼きそばなんてのもありなんじゃないかと思うんですけど。それと、たこ焼きなんかどうです?」

「な、なんだって…?」

「あ、いっそ、店舗を別にして今言ったメニューを出すのもありかもしれない。それに、焼きとうもろこしがありなら焼きおにぎりなんかもイケるんじゃないかな。折角だからパインの生絞りジュースなんて…」
「ちょっ、ちょっと待っとくれ。もう一回言うてくれんか?」

あ、またやっちった…。

「すみません。えっとですね…、まずはー…」


つーわけでアイディアメニューを書き出して、自分のイメージも書き込み、それをタズナさんに持ち帰ってもらった。
多分、明日か明後日には担当さんが来るかな。

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