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もう一度、を叶えるために。second

第8章 暁に依頼します!



『知ってるけど、それだけコピー忍者が強いってこと。それとひよっこ達も。君が手こずるほどにね。』

そう言ったら、大きな目が驚きで見開かれる。
それを横目に、私は斬不斬さんへと視線を戻す。

『カカシさんとの戦闘直後を狙われたんです。確か、両腕を負傷してふらふら状態。治療が必要な場面での大勢での奇襲だったと思います。』

『ふん…。そんな話信じられるか。』

『まぁ、ですよね。いきなりじゃ無理かなって私自身も思ってます。でも、取り敢えず聞いててほしいです。
…話を戻しますと、初めて一戦交えた時も、あなたはカカシさんに負けてしまいます。』

『テメェはどこまでも俺を馬鹿にするつもりか?』

睨みつけてくる斬不斬に、私は真摯に首を振る。

『いいえ。ただ…、もし本当に私の言った通りのことが起きて初めての一戦で負けてしまった時は、私の言葉を思い出してほしいんです。』

そこで言葉を切った私はにっと笑う。

『そこまで予言の通りになったら結末も見えてます。そこで、提案です。
ガトーを逆に裏切って、奴が運営してる会社を乗っ取っちゃってくれませんか?その時、カカシさん達に共闘を持ちかけてください。カカシさんなら多分いい知恵貸してくれますよ。』

『何で俺が赤の他人と共闘しなきゃならねぇんだ。あ゛?』

『単純に人数は多い方がいいってのと、どうせ斬不斬さんがガトーを殺すなら、瀕死の時よりピンピンしてた時の方が気分がいいからです。』

『…あ?俺が殺す?』

『ユキ君の亡骸を蔑ろにされたことに怒ったあなたは、多勢に無勢でも怯むことなく特攻して、ガトーを殺すんです。』

『雪ではなく…ハクです。』

美少年に訂正された。
あれ、そうだっけ?
でも、見れば見るほど雪の名がしっくりくるような…。

『”雪”は一族の名なので。名前は”白”です。』

『雪一族…。氷遁の一族か…!』

綱手様が驚いたように白をまじまじと見た。
氷遁って血継限界だっけっか?
そもそも…

『氷遁って…何だっけ?』

氷を使うってことは分かるんだけど、仕組み的なことは分からない。

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