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もう一度、を叶えるために。second

第7章 お宝探しにご同行〜





そんな穏やかな日々だったから、治療も順調に進んでいます。
一通りは治癒をかけられたから、全体としては四割は終わったかなってところ。
イタチが体が弱いせいなのかもしれないけど、一進一退が通常運転で、常に再発状態な感じがする。
一つ一つに時間をかける方法もあったんだけど、それだとやってる間に別の所が悪化、なんてことになりかねないし、体力的にキツいと判断した。
なので、全体的にローテーションでやってるところ。一点集中よりは時間がかかるけど、負担は少ないし、再発による体調不良は大分減る。


「はい、今日はここまで。起きれそう?」

「…あぁ。問題ない。」

イタチは怠そうにゆっくりと起き上がり、私がそれに介添する。

「あ。そういえばさ、ついでにちょっと目も診せてよ。」

「…目を、か?」

「うん、私も視力落ち易いんだけど、自力で治してるんだよね。だからイタチのも治せると思うよ。」

イタチは少し迷ってから、こっちを見る。

「分かった。やってくれ。」

「うん!んじゃ、目を瞑って。」

イタチの横に膝立ちになると、目に右手を乗せて左手で頸辺りに手を添える。
写輪眼に切り替えてイタチのチャクラを捉えた。
…流れが弱いかも。治癒直後だしな…。

私のチャクラを使うか。
まずは私のバルブを半分開いて、と。
背中側から心臓に手を当ててイタチに馴染ませて混ぜ合わせる。
それを心臓から頸、後頭部と広げていって目に集中させる。
頸を支えるようにして後頭部に手を添えて、目にチャクラを集めたところで、右手に全集中。
視神経や細胞、機能を細かく診ていき、問題があれば修復。チャクラの流れ具合や馴染み具合で状態を判断する。
一度には治せないかもしれないけど、これで大分視力は戻った筈だ。
ここで私のバルブを閉めて、最後に温湿布代わりに私のチャクラを目の周りに集中させて血流を促す。
そしてゆっくりと手を離して、少し顔を覗き込んだ。

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