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もう一度、を叶えるために。second

第7章 お宝探しにご同行〜





「祝!依頼達成〜!」

パンパカパーン!!

「…煩い人ですねぇ。」

「いいじゃないですか。メリハリですよ、メリハリ。」


只今、アジトへ戻る途中なんでございます。
とはいっても、私は近づきたくはないので途中までしか同行はしないけど。

…この二人、無駄っ話を全くしないんだわ。
ほら、綱手様とシズネさんとで旅してるとさ、女三人だからか、ずっと喋ってるの。
無言ってあんまりないんだよね。
だから、しーんとしてるのって慣れなくて。

鬼鮫さんは嫌そうにはぁ、とため息をつく。

「仕事なんですから、一々祝いなんてやっていられないですよ。」

「え〜、こういうお宝系の時くらいはやりたくありません?なんかこう…達成したぞー!的な。」

「一人でやっててください。」

「ツレないのー。」

ちぇっ。

「ところでさ、報酬ってどのくらいなの?」

イタチに問いかけると、ふっと無表情っていうの?かちっと表情が固まった感じがした。

「それは…」
「ピンキリです。」

何故か被せ気味に鬼鮫さんが口を挟んできた。
なるほどね、内部情報企業秘密ってやつね。
でも、なんとなくでも知りたいと思うのが人ってもので。

「ピンキリって…大体どのくらい?」

「…何故、そこまで知りたがるのですかねぇ。」

「隠されると益々知りたくなるタチでして。」

にっと笑うと嫌そうな顔でこれ見よがしにため息をつかれた。

「…千両から百万両までピンキリですよ。これで満足しましたか?」

「はい〜、満足です。あ、やっぱりあと一つ。」

「…満足だと言いましたよね?」

まるっと無視で。

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