第7章 お宝探しにご同行〜
「何やってんのかな…?」
二人は何やら仏像の周りをぐるぐると。
叩いてみたり、触ってみたり…。
何かを探してるってのは分かるんだけど、何を探してるのかは検討がつかない。
どっちにしろ…
「ひま…。」
香炉の中は綺麗だけど見飽きた。
何せ触れないんだもん。
み〜て〜る〜だ〜け〜♪
「暇すぎる。」
動いて回ろうかとも思ったんだけど、イタチがお迎えに来てくれるってんならその方がいいし。
鬼鮫さんに「やっぱり」って言われるのも癪だしね。
ぞわ…
「…何?」
不意に走った違和感に、思わず周りを見渡した。
けど、異常はなし。誰もいない。
念の為に写輪眼に切り替えたけど、人影もなし。
何だろ…気のせい…?
「やだなぁもう。」
でも「怖いから来て」とは言えない。
口が裂けても言えない…。
「早く来ないかな…。」