第7章 お宝探しにご同行〜
最終的に五体見つかって、それが光りの輪になって繋がった。
上から見ると左右対象の五角形になってて綺麗。
私たちが最初の大きい仏像の所にいると、
ゴゴゴー、ガコン…
球体の中の真ん中辺りって言ったらいいかな。そこにぽっかり丸型の入り口が五つ現れた。
「次が開きましたね。」
鬼鮫さんがイタチを見ると、イタチはふっと私を見た。
「ここに入る前にやってたあれを出来るか?」
やってたあれって…エコーか。
「うん、出来るよ。ただ、岩とかの場合だと表面的な所しか分からないよ?」
地底に埋まってる物に関しては読み取れない。
本当に一寸先を見るだけのものだ。
元々は対人体用の術だ。
自分のチャクラを患者の体内に流して病気を探る忍の医術。
私はそれを円と掛け合わせて使ってるだけ。
「それでも何も分からないよりはいいだろう。」
そりゃまぁそうだ。
「分かった、やってみるね。」
私は答えると、手近な入り口に入って地面に手を当てる。
チャクラを薄く伸ばしながら岩壁に塗りつけるイメージ。
伸ばして、伸ばして、伸ばす。
すると、チャクラが伸びなくなって行き止まる。
凹凸などは何もなく、ただ滑らかな短い道になってるだけだった。
「…何もないよ。ただの一本道になってるだけ。」
おかしいなぁと思いながらも、後ろに立っている二人に伝えると、二人も首を傾げた。