第7章 お宝探しにご同行〜
色々とその仏像を調べてみると、首がすぽっと外せる事に気がついた。
中を覗いてみると、丸い瓶のようなガラスの中に蝋燭が立てかけてある。
まるでキャンドルグラスみたい。
イタチが狐火でその蝋燭に火を灯し鬼鮫さんが首を戻すと、どういう仕組みなのか仏像が胸辺りを中心にぼんやりと光りだした。
「おぉ。」
なんか幻想的。
神様のご降臨みたい。
が、それだけでは終わらなかった。
この仏像から、淡いレーザー光線みたいな光が真っ直ぐ伸びたのだ。
映画みたいで楽しい〜!
「あそこに何かありそうですね。」
鬼鮫さんの言葉に、はたっと香炉の所で見た謎の文を思い出した。
「”指し示す光”って…これの事じゃない?だとするとさ、”灯火照らす如来”ってこれ?」
私は光る仏像を指差と、イタチはふむ、と考える。
「少し違う様な気もするが…、他に当てはまるものがないしな。」
「早く行きましょう。見れば分かる事ですから。」
鬼鮫さんは一人すたすたと行ってしまう。
そりゃあね、見れば分かるんだけどさ…。
どうせなら謎解きしながらいきたいじゃん。
歩き出したイタチの後を、私もとぼとぼと歩き出した。