第7章 お宝探しにご同行〜
辺りを見回して、ヒントがないか見てみる。
すると、一つの仏像の背中側に何かありそうな気配。
立ち上がって近づいていくと…。
“応供”
と一言だけ彫ってある。
読めないよ、これ…。
他に無いかな。
ランタンを…ってあれ?
「ランタンどこしたっけ?」
確か仏像を見ようとして、蔦のスライムに捕まって…。
「…落としたかも。」
あれってどこで捕まったんだっけ?
探しに行こうと腰を浮かせたら、すっと差し出される。
「これですか?」
「ありがとうございます!これです。」
良かった、見つかって。
早速カチッとボタンを押す。
「…あれ?」
付かない。
何度かカチカチやっても同じ。
「うそ〜、壊れたかも…。」
ショックだわ…。
直せるかな?
しゃーない、今はしまっとこう。
武器専用巻物の一つにしまうと、巻物をリュックにしっかり入れる。
「…何という巻物の無駄遣い。」
「スペースの有効活用と言ってください。」
鬼鮫さんにそう返したら何故か苦い顔をした。
「あなたといると、忍であるという事を忘れてしまいそうですよ。」
…ふっふっふっ。
そのまま忘れてしまえばいいのさ。
そうすれば暁は戦力が削れて弱体化。
ナルトも狙われる危険がなくなって万々歳。
これぞ平和的解決!ってね。
私の顔を見た鬼鮫さんは、やれやれと肩をすくめた。
おっと、それよりもこれこれ。
「ねぇ、これなんて書いてあるの?」
聞くと、どれどれとイタチもそれを覗き込む。
「おうぐ、とあるな。」
応供…。応供ねぇ…。
「…どいうこと?」
さっぱり分かんない。
「何かの術が仕込まれてるんでしょうか?」
あー、その術の名前が応供?
じゃあチャクラでも流し込んでみる?
すっと手を伸ばすと、ぱしっとイタチに掴まれた。
「…少しは学べ。」
ちぇっ。
叱られちった。