第7章 お宝探しにご同行〜
はあ…、はあ…、はあ…
もう、マジでくったくた。
豪火球何回ぶっ放した?火炎放射は?
覚えてないわ…。
残存チャクラがやばい。
っていうか、こんなに綺麗に焼ける植物ある?
燃え滓が少し残ってるだけで、綺麗に片付いたし。
本当に植物だったのか怪しいんだけど。
轟々と燃える最後のスライムもどきから距離をとって座り込んだ。
今は下部の斜めになってる所にいる。ここにいると平衡感覚が馬鹿になりそうだよね。
リュックを下ろすと前に持ってきて、迷わず底の方へ手を突っ込み、小さい麻袋を引っ張り出した。
毎度お馴染み兵糧丸です。
こんなに早くお世話になるとは思わなかったよ。
荷物多すぎたかなって思ったけど、持ってきて良かったよ。
このペースで食べたらきっと全体の半分は消費するよ。
「はあ、美味しい。」
疲れてるせいか、いつもより甘く感じる。
それにしてもどんだけ用意したの、って程仏像がいっぱいある。
これ全部手作りでしょ?
一体作るだけでも相当時間がかかるって聞いたことあるよ。
「また暴れたものだな。」
イタチの声に後ろを振り向くと、二人が揃って立っていた。
イタチは少し苦笑し、鬼鮫さんは呆れ顔。
…うん、まぁ言いたい事は分かるよ。
「他に方法がなかったもんだから。ごめん。」
苦笑いするしかないね。
黙って殺されるよりはいいし。
「でもさ、これって蛮行のうちに入るかな。」
静まりかえってるけど、嵐の前の…とか言わないよね?
「何とも言えないな…。」
待てよ?
静まりかえってる今が逆にチャンスなんじゃ…。
蔦は綺麗に無くなって、仏像一つ一つがくっきり見えるし。