第7章 お宝探しにご同行〜
「”蛮行には鉄槌を”…。」
「めっちゃ罠予告じゃん。」
「そのようですね。」
上にあった仏像に書かれていたのは、まさかの警告文だった。
「知らないで下の明かり付けてたらヤバかったですね。」
あっぶなー。
何もしなくて良かったー…。
「何度も言う様ですが、物見遊山は困ります。」
「…さーせん。」
何も言えねー…。
鬼鮫さん、手厳すぃー…。
けどさ、そうなると…。
「何処から手をつければいいの?」
取っ掛かりが分からない。
私の言葉に、イタチも鬼鮫さんも考え込んだ。
うーん…。
「”蛮行には”ってことは、失敗したらって意味かな?」
よくあるパターンだよね。
解き方を間違って槍やら棘壁やらが迫ってくるって。
「それは…どちらかと言えば愚行、と言えませんか?」
鬼鮫さんがイタチに聞くと、彼は少し迷いつつも頷く。
「そう、だな…。失敗は”愚行”だろう。”蛮行”は野蛮、乱暴な行為となるだろうな。」
「つまり、無理やり何かしなければOK?」
「言葉としてはそうなるな。」
「では、下を試して見るより他はないでしょう。」
私達は揃って下を見上げた。