第7章 お宝探しにご同行〜
宿に着いた頃には、夕暮れが迫っていた。
結構かかっちゃったな。
私達はイタチと鬼鮫さんの部屋へ直行する。
「戻りました〜。」
「おや、随分かかりましたね。」
「すみません、色々見てたらちょっと楽しくなっちゃって。」
荷物を置いとける場所さえあったら買いたい物はいっぱいあった。
家ほしいなぁ。
「…武器に手榴弾に薬草ですか。」
鬼鮫さんは、窓辺から立ち上がり私達が広げた荷物をしげしげと見た。
「鬼鮫さん、クナイとかどうしてるんですか?刃こぼれとかしません?」
「私は自分で研いでますから。刃こぼれも自分で直します。」
「すっごーい…。」
私は刃こぼれしたら売って買い直す派。
さっきのお店でも、前のクナイは売っちゃった。
二束三文だけど、研げば使えるから捨てるのは勿体無い。かと言って、上手く研げないから自分ではやらない。
だから、専門家に丸投げだ。
餅は餅屋よ。
「あなたもこれから使う機会が増えるんですから、研ぎ方を身につけた方がいいですよ。」
確かに…。