第7章 お宝探しにご同行〜
「連れてってくれるんですか!?」
「…今、私の話聞いてましたか?」
つまり、物見遊山じゃなきゃいいって事でしょ?
「聞いてましたとも。遊びでないことは分かっております。真剣にやります。だから同行許可をお願いします!」
この機会を逃したら、こんな珍しい体験できないじゃん!
「どう見ても物見遊山に見えるんですがねぇ。」
ちっ。バレてるし。
呆れ顔向けられたって屁でもないもんねーだ。
「そうだ、救急箱!私は救急箱としてお供します。ね!?」
それならいいでしょ、と鬼鮫さんに両手を合わせた。
ついて行けるんなら何でもいいや。
鬼鮫さんはふむ、と考える。
「…イタチさんはどう思いますか?」
鬼鮫さんに問いかけられたイタチは小さくため息をついた。
「エニシの好きにしたらいい。」
「やったー!」
お許しが出たぞー!
「やれやれ、騒がしくなりそうですねぇ。」
鬼鮫さんも小さくため息ついたけど、私は見ないふりをした。