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もう一度、を叶えるために。second

第7章 お宝探しにご同行〜




私達がまったりお茶を飲んで雑談していると、鬼鮫さんが戻ってきた。
手には巻物を持っている。

「終わりましたか。」

「はい。取り敢えずひと段落はついてます。」

「それは丁度良かったですね。新しい依頼が来ています。」

そう言って、巻物を開く。
そこには地図らしき絵が書かれていた。

「…何ですか?これ。」

真ん中のある地点にばつ印がある。
何かの宝の地図みたいな…。

「ここに埋まっているであろう巻物を取ってきてほしいそうです。」

おぉ!まさにお宝地図じゃん!
でも…。

「何の巻物なんですか?」

もしかして、大して重要じゃなかったりする?
じゃなければ自分達で行くよね、普通。

「さあ?私はそこまで聞かされていません。因みに、これは洞窟の中の絵だそうですよ。」

「忍にしか辿り着けないのか?」

イタチが問いかけたことで、私もあぁ、と納得。
自力では辿り着けなかったのね。

「えぇ、その通りです。」

鬼鮫さんはちらっと私を見る。
察しが悪くて悪うございましたー。

「それで、この洞窟って何処にあるんですか?」

「風と岩の間だそうです。ここからだと西方面になりますね。」

「へぇ。割と近くだったりします?」

「えぇ。私達が一番近いですよ。」

「それで白羽の矢が立ったのか。」

「そうです。」

いいねぇ、ちょっとワクワクする。
私、宝の地図って初めて見た。
人様のじゃなきゃ、絶対これ持ってここに行ってるわ。
残念!

「物見遊山は困りますねぇ。」

その言葉に、ばっと地図から目を離して鬼鮫さんを見上げた。
てっきり置いてかれると思ったのに。

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