第6章 逃がさないんだから…!
次の日。
昨日は、あの後ばたんきゅーだったので、私はそのまま休ませてもらい、みんなは一度私が連れ去られたアジトに向かったそうな。
やっぱりというか何というか、私に薬を打ちやがった奴が裏切り者だった。
ネイっていうらしいんだけど、そいつは逆さ吊りになって色々垂れ流しの苦悶の表情で死んでたらしい…。
………。
…知らん知らん。正当防衛です…。
他にも仲間がいたらしいんだけど、みんな洞窟のあちこちで死んでたみたい。
まだ内に裏切り者が残ってんじゃないかなって思ったんだけど、今は様子見なんだって。なんせ初めてのケースな上に、炙り出し方が分からないんだそう。
イタチ達も付き合いだしたらキリないだろうし。
取り敢えずは当初の予定通り、今日の作戦を決行だそうです。
で、今。
私達は高台から戦場を見下ろしている。
「お〜。押してる押してる。」
リニさん達は戦局を押し戻しております。
それも自分達の力だけで。
「どちらも攻撃が単調だったって事でしょうね。イタチさんのアドバイス一つでこうも変わるのですから。」
「俺もこうまで分かりやすく押し戻すとは思っていなかったがな。」
鬼鮫さんは鼻で笑い、イタチは少し呆れつつも様子を見守っている。
「いーじゃんいーじゃん。これだったらきっと自分達だけでもどうにかなるって踏ん張れるよ。」
なんとかなる、って思えるのって大事だと思う。