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もう一度、を叶えるために。second

第6章 逃がさないんだから…!



「どうやったらあんな膨大な量制覇出来るの!?私でさえ医学部門目を通すだけでいっぱいいっぱいだったよ!?何部門あると思ってる!?」

分かんない。
マジで分かんない。
頭抱えちゃうよ!?

「そんなに驚く事でもないんじゃないか?」

困った様に言われたって、困るのはこっちだよ…。

「いやいやいや…。どう時間を使ったら出来るの?なんだったら、私より先に下忍になってるよね?時間は私よりなかったよね?」

「まぁ…。仕事の合間とかに行ってたりはしてたな。」

「いや、その隙間時間には写輪眼やら忍術やらの修行もやってたよね?」

「それには知識を得る必要もあったぞ?何も体を動かす、鍛えるだけが修行というわけでもない。」

もう、ぽかんとするしかないと思わない?
これさ、誰が張り合おうと思う?
私思えない。

鬼鮫さん、と呼びかけながら、私は彼を見上げる。

「これでもプライドうんぬん言えます?」

「言わないですね。」

ですよねー!

「分かってもらえて何よりです。」

笑うしかないレベルで天才プラス並外れた努力型なんだよね。

「当たり前に出来ることをしたまでだと思うのだが。」

きょとんとするイタチはやっぱり分かってない。
いい意味で変わってるんだよね。
天才であるが故に一般である凡才の境遇がよく分からないのよ、きっと。
それが、イタチがトラブルに巻き込まれやすい要因とも言えるのかも。

「うん、まぁ…。努力は裏切らないよね。」

すごいなぁ。

「そんな事より、内容はどうなっているんです?」

鬼鮫さんは至って興味なく、イタチを促した。
え、すごいなぁって感心しないの?普通。
イタチもイタチで、全く気にするそぶりなく巻物の紐に手をかける。

えぇ〜…
私だったら鼻高々になってそうな案件を、みんなで総スルー?
うそん。

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