• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第6章 逃がさないんだから…!



初めて兵糧丸を口にした時の衝撃(悪い意味で)は忘れられない。
堅焼き煎餅よりも尚硬い物ってどうよ?って切実に思ったもの。
まぁ、あれは綱手様いわく、腕が悪すぎるって事だったけど。
やっぱ出店で適当に売られてる物に手を出すもんじゃないよね。
正に、安物買いの銭失いだった。
それ以降、店で売られてる物を買う気になれず、自分で作る様になった。

「手間暇はかかるけど、外で買うよりいい物ができるの。」

今や私の得意料理の一つにまで腕を上げたのよ。
兵糧丸を料理にカウントしていいのかは微妙だけど。
綱手様とシズネさんにも高評価だったから、まぁ良しとしよう。

イタチと話してたら、鬼鮫さんが手を出してきた。
何だろう?

「兵糧丸、もう一袋ください。」

すっかりハマってんじゃん。
味はどうでも良くはなかったんだね。

「…はい、どうぞ。」

リュックから出してもう一袋渡すと、鬼鮫さんは黙って懐に入れ込んだ。
まぁ、気に入ってくれたんならいいよ。


とりあえず、イタチも体力、チャクラ共にいいコンデションとは言えないから、その日は休んでもらった。
病状からして長い間患ってる感じだから、長期戦は必須。
気長にやっていくしかない。
イタチにもそれを伝えて、どうにか了承を得て今日を終えた。


/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp