第2章 U-17日本代表合宿
試合は越前と松平と言う人物が行う事になった。手を抜いてやれと舐めた事を言う者もいたが、松平は「手の抜き方を知らない」と言って1ポイントを取った。
リョ「ふーん……」
「……マグナム!」
リョ「フッ……」
パンッ
次に放たれたボールを返しラリーが始まる。暫くラリーをしていると高校生達から早くケリをつろと言う声がで始める。
「いつまで遊んでやってんだ〜」
「おいおい先輩達、代わってやらなくていいのか?」
「ビビってんのか〜」
高校生達に煽られている中学生達だが一向に手を貸す気配は無い。
花鈴「代わる必要ないですよね?」
海堂「マグナムだと、くだらねえ」
宍戸「せいぜいパチンコ程度だろ」
花鈴の呟きに松平が打った球は強くないと反応する海堂と宍戸。そして気付けば試合は越前が勝利。
リョ「まだまだだね」
その後も中学生に挑む高校生だったが、次々と倒されていった。そして最後の1人が倒された時だった。
?「見苦しいぞ、ボールを拾えなかった奴はとっとと去れ。これ以上醜態をさらすな!」
?「相手の力量も分からずに挑むとは愚かだね」
「……っ……!」
突然現れた3人にボールを拾えなかった高校生達は立ち去って行く。それを見た遠山はまだ試合してないと叫んだ。
?「ごめんね。勝手な試合は本来、禁止なんだ」
?「俺達と戦いたければシャッフルマッチで上に上がって来い」
?「……」
そう言い残し立ち去ろうとすると、亜久津が「お前らは何番なんだ」と睨みながら聞いた。
入江「僕は3番コートの入江奏多」
鬼「……5番、鬼十次郎」
入江「君達と戦える日を楽しみにしているよ」
今度こそ立ち去ろうと歩きだすが、越前が後1人は誰だと聞いた。だが応える事は無く歩きだした。
リョ「……」
入江「徳川ガスヤ、1番コートだよ」
入江は越前の耳元でそう教えると去っていった。
木手「どうやら此処には思った以上の化け物が居るみたいですね」
手塚「例え此処が化け物の巣窟だとしても、俺達は最後までやり遂げるぞ全員揃ってな」
そうしてU-17の合宿は幕を開けたのだった。