第2章 U-17日本代表合宿
突然のアナウンスで花鈴は越前について言うタイミングを失ってしまった。そして降格をを伝えた人物、黒部が施設中央の建物から姿を現し、青学メンバーや練習中の高校生にメガホンで声を掛け始める。
黒部「高校生246名に中学生50人を加える事になりました……」
これから共に切磋琢磨しようと言った黒部は次に監督からの指示を全員に伝えた。
黒部「監督からの伝言で300名は多すぎる、250個ボールを落とす。拾えなかった者は合宿所を去れ、だそうです」
突然、空が飛行機がやってきてテニスボールが降り始める。そして合宿所を去りたくない人達によるボールの争奪戦が始まる。
手塚「油断せずに行こう」
手塚の指示でコートに散らばったボールを取りに向かう。すると次々とボールを回収していく人物達が現れた。
大石「君達は!」
花鈴「皆さんもいらしてたんですね!」
目の前に現れたのは、氷帝、立海、四天宝寺な9校の学校の人達だった。
跡部「お前ら雑魚が呼ばれて俺様が呼ばれない訳ないだろう、アーン」
眞田「俺達に気付かないとは、たるんどる!」
赤也「言っとくけど、中学生組だからって仲間じゃねえからな!」
ライバル同士だと言ってそれぞれのライバルを見つめ合う中学生達。一方、高校生組はボールが見当たらずに焦っていると、黒部が花鈴に向かって声を掛けた。
黒部「姫宮さん、貴方はマネージャーなのでボールを拾う必要はありません。ですのでそのボールは捨てて下さい」
するとボールを持っていない高校生達が花鈴の元にジリジリと近付いて来た。
「ボールだ……」
「ボールを寄越せぇぇぇ!」
花鈴「あ、あの……っ‼︎」
高校生の圧に花鈴が後退りをした瞬間、一斉に入ってきた。あまりの事で動けなくなっていた花鈴は目を閉じる。
?「そのボール、俺に頂戴」
ヒョイッ
花鈴「……えっ、あ……」
リョ「ちーっす」
花鈴の手からボールを取ったのは越前リョーマ。彼は全国大会後、突然アメリカに行っておりここ数ヶ月どうしているのか分かって居なかった。
桃城「ちーっす、じゃねえよ!」
菊丸「おお〜おチビ〜」
リョ「桃先輩苦しいっす、英二先輩も痛いっす」
青学メンバーに歓迎され、手塚にアメリカはどうだったと聞かれた越前は「まあまあっすね」と応えた。
リョ「……ただいま」
花鈴「おかえり、リョーマ君」
リョ「ん」