第5章 マネージャー
花鈴「えっと、どうしたの?」
鷲「……」
花鈴「うーんと……遊びたいの?」
鷲「……(コクリ)」
話が通じたのか花鈴の言葉に頷く鷲にテニスボールを一つ持ちラケットで高く打ち上げた。すると鷲も高く飛び上がりボールをキャッチし花鈴の元へと戻ってきた。
花鈴「凄いね、もう一回やってもいい?」
鷲「……(コクリ))」
花鈴「ありがとう、今度はさっきより高く跳ばすからね!」
過去の出来事を頭の片隅に置き、花鈴は鷲と暗くなるまでボールを高く跳ばすのだった。
暗くなり鷲も何処かに飛んで行った頃、花鈴は1人小屋の前で迎えを待っていた。
花鈴「本当に来るのかな……もしかして騙された、とか?」
心細くなり小さく蹲っていると遠くからガサガサと音が聞こえ視線を向ける。
ガサガサ
花鈴「……誰かいるんですか」
ガサガサ
花鈴「……こっちに、来てる」
声を掛けても反応の無い何かがこちらに近付いているのが分かった花鈴は怖くなりその場から後ずさろうとすると背後で声を掛けられ走り出そうとすると手を掴まれた。
花鈴「ひゃあ‼︎……って、リョーマ君?」
リョ「それ以外誰に見えるの」
花鈴「お化けかと思って……」
リョ「はぁ……ほら、行くよ」
花鈴の手を掴み歩きだす越前。「何処に行くの」と聞けば「合宿所に送っていく」と言われ連れて来られたのは洞窟だった。
謙也「お、来たな花鈴」
田仁志「待ってたさー」
花鈴「謙也さんに田仁志さん? どうして此処に?」
リョ「スペシャルミッション」
越前がそう言うと花鈴に三船から与えられた使命を教えられる。それは合宿所からボールやシャンプー、お酒を取ってくるというミッションでお酒は最優先で回収しにいくと話す。
謙也「んで、花鈴はそのついでに遅れって言われんや」
花鈴「ついで……」
謙也「大丈夫や、無事に送り届けるさかい安心しいや」
こうして花鈴達4人はスペシャルミッションをする為、合宿所へと向かうのであった。