第4章 勝ち組の思い
自室に一度戻ってからご飯の前に大浴場にやって来た花鈴。1人貸し切り状態で女湯に入る。
花鈴「この合宿所って女湯があったんだ。それに……」
浸かるお風呂のお湯の効能も丁寧に書かれており、今は美肌に良いというお湯に浸かっている。
丸井「練習後の風呂は最高だぜ」
菊丸「この解放感たまんないにゃ〜」
花鈴(皆さんもお風呂中か)
ボーッと男湯から聞こえる声を聞いていると赤也が「薔薇風呂もあるのか」と驚く声がした。花鈴もそんな種類があるのかと思っていたが、千石が「持参した」と言い神尾が「自由すぎる」と半分呆れて話していた。
花鈴「……私も薔薇風呂、要求してみようかな……ブクブクブク」
数十分後、お風呂から上がり食事へ向かうと既に料理を取り始めている手塚達の姿が見えた。
花鈴「遅くなりました〜」
手塚「問題ない、今日は各都道府県の郷土料理を取り揃えているそうだ」
花鈴「私も取って来ますね!」
トレイを持ち料理を取っていく。料理の中にはパフェも並んでおり甘い物好きの花鈴は迷わず手に取った。一通り取り終わり手塚、不二、菊丸が座る席へと行きご飯を食べ始める。
花鈴「いただきまー……英二先輩、どうしました?」
菊丸「ここに大石がいたらなって……」
花鈴「いたらきっと……野菜も食べろって英二先輩に言ってそうですね」
菊丸「うん……でも合宿はちゃんとやるよ!」
去っていた大石の分まで頑張ると言う菊丸だったが、何処かで「これで良かったのか」と思う部分もあるとも打ち明けた。
鳳「その気持ち分かります。僕も宍戸さんを蹴落としてまで残って良かったのかって……」
跡部「フッ、くだらねえな」
鳳も菊丸と同じ気持ちだと言うと跡部は鼻で笑い「そんな気持ちなら初めから勝たなければいい」と言いながら料理を口へと運ぶ。
鳳「そんな言い方しなくても……」
跡部「傷の舐め合いがしたきゃ、今すぐここから出て行け」
観月「そうですね」
目障りだと言う跡部と観月に菊丸と鳳は食べる手を止めて立ち上がった。
菊丸「も〜怒った、今から俺と勝負だ!」
鳳「跡部さん、僕も貴方に勝負を申し込みます!」
観月「勝負、ですか」
跡部「フッ、やってやろうじゃねーの」
こうして4人は勝負する事になり、テーブルテニスで勝敗を決める事になった。卓球場へ着きそれぞれ対戦する同士が対面し合う。