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【新テニスの王子様】恋のスパイラル

第3章 勝者と敗者


その頃、私はリョーマ君達が居ると言うコートに来ていた。2人は試合をしていたのか疲れ果てボロボロの状態だった。

花鈴「リョーマ君、金ちゃん!」
遠山「……花鈴?」
リョ「あ……何で此処に」

コートで倒れているリョーマ君に駆け寄り「それはこっちの台詞」だと軽く叱る。

花鈴「心配したんだからね」
リョ「……ごめん」

ゆっくりと起こしなて持っていたハンカチを渡していると齋藤コーチがやって来た。

齋藤「花鈴ちゃんも居たんですねー、では行きましょう」
花鈴「私もですか?」
リョ「行くって何処に、メインコート?」
齋藤「……強くなりたいでしょ?」

歩きだすコーチに金ちゃんは「強くなれるなら」と喜んで立ち上がる。それはリョーマ君も同じようで私達は着いて行く事にした。

暫く山道を歩いて少し開けた所に出ると「此処で待ちましょう」とコーチに言われる。言われた通り待っていると桃城先輩や真田先輩が森の中からやって来た。

向日「齋藤コーチ」
桃城「越前に姫宮?」
小春「金ちゃん皆心配してたんよ」

リョーマ君達を心配していた皆に「探検していた」と笑って謝る金ちゃんに齋藤コーチが口を開いて「ここからが僕の本当の仕事」だと言う。

宍戸「どういう事だ、此処は一体どこなんだよ!」
向日「俺達は脱落したんじゃないのかよ」
齋藤「脱落しましたよ、ですが勝ち組の人達と差を広げられたくないでしょう?」

なので山を登ってみてはどうかと言ってきたコーチ。登れば何かチャンスがあるのかと聞いても曖昧な応えしか返って来ない。

リョ「……」
遠山「コシマエ抜け駆けはアカンで! ほな行って来るで〜」
花鈴「あ、うん……行ってらっしゃい?」

無言で歩きだし山を目指しだすリョーマ君と金ちゃん。それに続いて次々に歩き始めていたが、真田先輩はまだ残っていた。

真田「この山の頂上には何がある」
齋藤「あなた方は負けた、そして勝ち組とは差がこれからも開いていく」

答えになっておらず「登ってみればいい」と結果的に伝えるコーチに真田先輩は無言で歩き皆の後を追いかけた。

齋藤「では我々は一度帰りましょうか」
花鈴「私は何のために?」
齋藤「いずれ分かりますよ、さあ戻りますか」
花鈴「訳がわかりません……って、わっ……!」
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