* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆
周りはもう夜だ
星が綺麗に輝いている
シャチ達が帰ってどれぐらい経っただろう
感覚的には1時間ぐらい?
空を眺めながら星を見ていれば
太ももの上に置いていたローの頭が動いたから目を向ければ
ゆっくりローの目が開いた
「あ、⋯起きた?」
ロー)「⋯?」
「よく寝てたね」
ロー)「⋯アヤ?」
「そうですよー。ローの大好きなアヤちゃんですよー」
ちょっと寝ぼけてるロー可愛い
ゆっくり髪をとかすように頭を撫でれば
ローは目を覚ましたのか
小さく息を吐いて私に目を向けた
ロー)「なんでここにいるんだ?」
「あなた達を迎えに来たの」
ロー)「ベポは?」
「ジャンバール達が担いで船に戻ったよ」
ロー)「そうか⋯お前は戻らなかったのか?」
「ローを待ってた⋯起きたならすぐ戻る?」
ローが起きたら戻ろうと思ってた
すぐ戻るかローに問えば
ローは私の頬を撫でるように手を伸ばした
ロー)「⋯なんかあったか?」
ローの言葉に思わず頭を撫でていた手が止まった
「⋯⋯」
ロー)「泣いたのか?」
「⋯泣いてはない⋯泣きそう、とも違うかな」
ロー)「どうした?」
「ローはあっちでどうだった?」
ロー)「⋯そういえば⋯俺たちの体はあの子に操られてると聞いたが」
「そうだよー。大変だったんだから」
ロー)「それはご苦労なこった」
「他人事だと思ってー!本当に大変だったんだよ?!」
もっと文句を言ってやろうと思い
頬に触れているローの手を握って離せば
ローは静かに私の名を呼んだ