* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第28章 ◇ 助けたい君 ◇ 夢主視点 ◇ ③ ◇
トットムジカ
あれをどうにかするにしても
邪魔な人達が多すぎる
まぁ、こんな時⋯頼りになるのが⋯
そう思いながら辺りを見渡したら
少し離れたところに
お目当ての人を見つけ
そこまで飛んだ
藤虎)「ここは魔王を止めるのが先かもしれやせんねぇ」
「それは賛成だ」
藤虎)「⋯夜叉白雪殿」
藤虎の独り言に返したら来るのが分かっていたのか
あまり驚きもせず普通に返された
もっと面白い反応をして欲しかったのにー
つまんなさすぎてため息を付いてしまった
「その名前嫌いって言ったー。ついでに名前で呼んでとも言ったー」
藤虎)「そいつは失礼⋯何故ここに来たんですかい?」
「ふふっ、協力しようよ!イッショウさん!」
力を借りたくて《協力》と言ったら
藤虎は一瞬眉を動かした
藤虎)「力を貸してくれるんですかい?」
「えぇ⋯今だけね」
藤虎)「して⋯何が目的なんですかい?」
まるで裏があるみたいな言い方された
藤虎は刀から手を離さずじっと私を見ていた
「なにもないよ⋯まぁ、あえて言うなら⋯」
藤虎の警戒に思わず笑ってしまったが
私は藤虎から目を離し魔王へと視線を向けた
「私ね⋯迎えに来たの」