* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第28章 ◇ 助けたい君 ◇ 夢主視点 ◇ ③ ◇
?)「おいおい⋯大丈夫か?お嬢さん」
「うぅ、⋯へ?」
どこに吹き飛ばされるか分からなくて
衝撃に耐えようと体に緊張が走ったが
背中に暖かい温もりを感じ
その後、体を支えるようにお腹に何か回ったのが分かった
声をかけられ目を開ければ
地面から離れてる私の足
お腹に回ってるのは太い腕だった
全然似てないのにその背中に感じる温もりが
心をざわつかせた
勝手に愛しい人の名が口から出た
「ロー?」
名を呼びながら顔を上げ相手の顔を見れば
相手は少し目を丸くしていた
ベックマン)「悪ぃが、俺はそんな名前じゃねぇんだ。お嬢さん」
「はっ!ちょ、ちょっと!離して!」
さも当然みたいに抱き締められてる私
いや、抱えられてるの方が正しいけど
びっくりして少し暴れてしまった
ベックマン)「お嬢さんから俺の所に来たんだろうが」
「不可抗力!」
なんとか下ろしてもらってお礼を言った
「⋯あ、ありがとう⋯ございます」
助けて貰ったからな
不可抗力でもな
だからお礼を言ったのに
おじさんはタバコを吹かして一点を睨むように見ていた
ベックマン)「礼はいい。さっきウタを助けてもらったからな」
おじさんはそう言いながら私を置いてどこかに走って行った
まぁ、お礼は言ったからいっか
そう思って私はウタちゃんに目を向ければ
なんか凄い事になってた
あれが⋯《魔王》ってやつなのかな