* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第26章 ◇ 助けたい君 ◇ 夢主視点 ◇
私は城を出て走っていた
銅像を倒した後
少し暴れてしまったから無事な本でこの島について調べた
でもその時⋯気付かなかった
さっきまで遠かった人の気配が
島に上陸していた事に
とりあえずロー達の無事を確かめるべく
ロー達の元へ向かっていたら
走ってる途中
不思議な気配の女の子を見つけた
思わず立ち止まって女の子を観察した
半分⋯ない?
魂の気配って言ったらいいのかな
それが半分無かった
ってかこの子、歌ってた子⋯だよね?
ライブは?
終わったのか?
ローのいる方と女の子のいる方と
どっちに行くべき、か⋯
考える事、数秒
⋯ロー⋯ごめん
私、あの子が気になる!
「お嬢さーん」
ウタ)「え?!」
思わず声かけちゃった
急に目の前に現れた私に女の子はびっくりしていた
「あ、ごめんね!急に上から飛んで来たらびっくりするよね。ごめんごめん」
女の子の目の前で着地した私
腰を上げて笑いながら女の子に目を向ければ
女の子は目を丸くしていた
ウタ)「びっくりした!あなた、何してるの?」
「それはこっちのセリフだよ!あなたライブ会場で歌ってたんじゃないの?」
ウタ)「あ、私そっちには後で行くんだ!もうすぐ行けるの!あなたも行こうよ!」
「行くってどこに?」
ウタ)「ライブ会場!私達の新時代だよ!」
そう言って女の子は笑いながら私の手を取って歩き出した