* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第26章 ◇ 助けたい君 ◇ 夢主視点 ◇
まずライブ会場に向かった
そこではみんなが寝ていた
本当に⋯寝ていた
なぜ?
何しても起きなかった
とりあえずローに付けた私のチャクラの気配を辿り
2人を見付けた
なんでこんな所にいるの?と思ったが
まぁいい
どうしたものかと考えたが
ローとベポは見つかりそうにない少し離れた所まで移動させた
どっちも引きずってしまったが気にしなーい
これだけの人数が寝てるんだから
異変に気付いた海軍か世界政府が来るだろう
無数の気配が近付いてきている
それが海軍か世界政府か
まだだいぶ離れているからすぐには来ないだろう
今のうちに街を調べよう
海軍達にうろつかれたらめんどくさいなんてもんじゃない
私はローに目を向けた
寝てるだけ
寝てるだけだと分かってる
死んでない
死んでないと分かってるけど
不安になる
人の気も知らないで
気持ちよさそうに寝ちゃって⋯まったく
私は寝かしているローの頭の横に腰を落とした
憎たらしいぐらい可愛い顔
この顔を見るのは私だけだと思ってたのに
思わず頬を突いた
優しくね
それでも起きる気配がない
寝ているから上下する胸
息してる
暖かい
本当に寝てるだけ
「⋯いい子で待っててね⋯」
返事が返ってくるわけない
私はローのおでこに触れるだけのキスをして
ローから離れて街まで飛んだ