第25章 ◆ 秘密 ◆ 夢主視点 ◆

なんで⋯そんな欲情してる目をしてるの？







この目は夜の目だ








夜、抱かれる時によく見る目だ








色っぽく⋯



その目の輝きだけでも簡単にその気にさせられる


危険な目⋯












驚いて言葉を失っていた私














そんな私に構うこと無く再び顔が近付いてきて
反射的に目をつぶって顔を逸らしてしまった










自分の行動に思わず息を飲んだ





反射的とはいえキスを拒んだみたいになってしまった










違う⋯拒んでない⋯驚いただけって言わないと！






頭がパニックになりかけた時





ローの小さな笑い声が耳に届いて
ゆっくり視線だけローに向ければ
私が顔を逸らす事が分かっていたかのような顔をしていた





「⋯うぅ⋯」

ロー）「ふっ」

「わ、笑うなし⋯さっき、のは⋯その⋯」




言葉をつまらせながら拒んでない事を伝えようとしたのに



ローはずっと優しい笑顔で私を見つめていて
恥ずかしくなって視線をそらせば
また小さな笑い声が聞こえて
私の顔に触れていた手に力を入れて



私が逸らした顔が正面に向けられ
口が塞がれる瞬間


































ロー）「逃がさねぇ」

































低い声で挑発するように言われた言葉








狩られる獲物になった気分だった









息が⋯体が⋯思考さえも奪われ⋯






私の全てを持っていかれた気がしたから


































ローの唇が触れて我に返った









































何度も角度を変えてされる



言葉とは裏腹



さっきとは違う







安心させるかのような優しいキス














違う意味で力が抜けそう







「⋯ん⋯んはァ⋯ぁッ⋯ろぉ⋯ぅんッ⋯」







優しいキスを堪能していれば
耳を塞いでいた指が動き出し





片手はまた後頭部に


もう片方の手は
私の首筋、鎖骨、肩と撫でられ




服がズラされた