* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第25章 ◆ 秘密 ◆ 夢主視点 ◆
頬に当てていた手が
指が
私の耳まで届いて
指先で両耳を塞がれた
頭の中で響くようにキスの音がして
余計に力が入らない
抵抗したいのに⋯出来ない
私の逃げ道も塞がれローのされるがままだった
しばらくして満足したのか
ローの唇が離れて私は息を整えようとした
今、潜水してるからか
ローに耳を塞がれているからか
外の音が聞こえずらい
なんだか⋯この船に私とローの2人しかいないみたい
そう思わせる程⋯完全に2人の世界だった
この部屋で今聞こえるのは2人の息遣いだけだったから
ローを呼びたいのに呼べない
目を開けて暗さに慣れした目でローを見ても
ローの帽子で目を見る事が出来なかった
「⋯ろ"っ⋯ろ、ぉ?」
辛うじてでた声で小さく呼べば
ローはゆっくり顔を上げ
私はローの目に⋯目を見開いてしまった
ロー)「どうした?」
「⋯ぁ、⋯ぇ⋯」
暗さに慣れたのは私だけじゃない
ローにも私の顔が見えるだろう
いや、そんな事より
なんで⋯なん、で⋯