第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆

ロー）「…アヤ」

「…なに？」

ロー）「手を…貸して、くれないか」

「…手だけでいいの？」

ロー）「これ以上、は…お前の、俺に…怒られる、ぞ」

「ろぉのお仕置…私好きだもん…気にしなくていいよ」

ロー）「ふっ…なら…抱いとけば…よかったな」

「だから言ったのに…でもそうなったらあなたの私に私が怒られそうだね…私嫉妬深いんもん。ろぉが自分以外の人を抱くの嫌だなぁ」

ロー）「…そうか…なら、さっきの…キスも…秘密に…しないとな」

「ふふっ…2人の秘密が出来ちゃったね…バレないようにしないと」

ロー）「…そうだな」






私は話しながらローに手を伸ばせば
ローはゆっくり私の手を取って指を絡めた









少しだけ力が入るのに
いつもより弱い力に…涙が溢れそうになる










ロー）「…お前は…死ぬなよ…」

「…うん」

ロー）「…お前に…会えて…幸せ…だった…」

「…うん」

ロー）「…お前を…死なせたく…なかった…」

「…ぅ"ん」





どんどん…ローの声が小さくなる





ロー）「…アヤ…」

「…まだ…ここにいるよ…私は、ここにいる…」

ロー）「…歌って…くれ…」

「…」

ロー）「さっきの…歌…歌って、くれ…」

「…うん…ちゃんと、聞いててね」

ロー）「…ぁぁ」










言葉になってない返事を聞いて私はゆっくり口を開いた










ちゃんと聞こえるように…





ちゃんと届くように…願って…