第23章 ◆ 夢での出会い ◆ 夢主視点 ◆

「…ろぉ？」

ロー）「…」




























歌い終わったのにローは目を閉じて動かなかった





握っていた手は歌ってる途中で力が抜けていた



































「…ろ、ぉ？」

ロー）「…」

「…歌…終わった…ょ…」

ロー）「…」

「…もぅ……泣"い"て"、い"い"…か"な"…っふ…うぅ…」
















ローが眠りについて
さっきまで綺麗な青空だった空はゆっくり暗くなり
綺麗に咲いていた花達は…






今…桜の木だけが小さく照らしてくれている
























この夢が閉じる
























この夢が…この世界が…終わろうとしている



































私はローの体を抱き締めて泣いた






泣くしか出来なくて









私の嗚咽だけが聞こえていた










「…約束、守るよ…今度は…ちゃんと」

ロー）「…」

「…ちゃんと…護る、から…だから…ぅっ…」

ロー）「…」

「…あなたを…こんな目に、あわせないから…絶対…絶対…変えて、みせるから…」











私は返事のしないローにずっと話しかけるように言葉を口にしていた











「…幸せに、かぁ……なんで、カカシもローも、私が幸せじゃないみたいに言うの？私、幸せだったのに…ううん、幸せなのに…バカ、だなぁ…」

ロー）「…」

「ローが…あなたが、私を幸せに、してくれたのに…伝えられなかったじゃんかぁ…」

ロー）「…」

「…ろ"ぉの、バーカ…」

ロー）「…」

「私も…あなたの…笑った顔……見たかった…」









この世界が閉じようとしてるのに
私は動けなかった



















そんな私を迎えに来たのは嚇母だった