* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第20章 ◇ 冥母との出会い ◇ 夢主視点 ◇
里に帰ったらまず報告だったけど…私は嘘をついた
『呪物は壊した。この猫は呪物が壊滅させた里にいた。私が見つけたから私の』って言って家を連れ帰った
家に帰れば
カカシとジジィが驚いてたのを覚えてる
2人には正直に話した
「…任務に失敗しちゃった…命令に…背いた」
「「…」」
最後にそう言えばジジィは私の頭を撫でて席を外した
私は子猫を抱いて背を撫で続けてて
カカシはずっと睨むように私に目を向けていた
カカシ)「お前、どうするつもり?そんな嘘…通ると思ってるの?」
「…思ってないよ。嘘をついたし命令に背いたから呼ばれるだろうね。死人も出てるし」
カカシ)「…ったく…呼ばれる時一緒に行ってあげるよ。お前だけだと逆にあっちが危ない」
カカシのため息の音が聞こえた
「…奪わせたくないと思った」
カカシ)「…」
「…これ以上…こんな世界に…こんな小さな命でも…奪わせたくなかったの…この子がなんなのかよく知らないけど…私、この子に死なせないって言っちゃった」
カカシ)「…はぁ…お前の減給で済めばいいけど…絶対済まないだろうし…最悪は覚悟しててね。先生に相談してくる」
「…ごめんね」
カカシ)「お前はその子をどうするか考えときな。こっちは任せていいから」
「…うん」
そう言ってカカシは私の頭を撫でて部屋から出て行った
2人がいなくなって…部屋は静かになった
私は子猫を抱き締めた
「…怖かったね…もう大丈夫だよ。私が、そばにいるから」
この言葉が届いてるのか分からなかった
私は疲れちゃって子猫を抱いたまま寝ちゃった
起きた時、子猫がいなかった
行っちゃった…って思った
それが1回目の出会いだった