第20章 ◇ 冥母との出会い ◇ 夢主視点 ◇

顔に水が落ちる感じがして…ゆっくり目を開ければ
曇り空が目に入った




どれぐらい気を失っていたのか分からない







目を覚ました時に辺りを見渡せば
近くにあった里から煙が上がってるのが見えて


嫌な予感がして
急いで向かったが





遅かった









その里の真ん中に
刀を咥えて立ったまま死んでるパートナー





私はそいつに近づいて刀を離そうとした



触ったら駄目だと思ったからクナイでつついて口から刀を落として寝かせた















その時、落ちた刀が子猫になった




驚いたけど
子猫も衰弱してて泣きながら『死にたい』って言ってきた

















私はその時なんでそんな事をしたのか分からなかったけど



この子を殺したら駄目だと思った









その子猫に手を伸ばし頭を撫でた



子猫は私が手を伸ばしたのを見て殺されると思ったのか
ゆっくり目を瞑って…私が撫でれば目を見開いた






「死なせないよ」






自分でも驚いたのを覚えてる






私の言葉に子猫は涙を流して目を閉じた







私はその子猫をゆっくり抱き上げて暖めるように抱き締めた




これからどうしようか考えながら
壊滅チームが来るのを待った


























その日も…雨だった