第19章 ◆ バレンタイン② ◆ 夢主視点 ◆

今回の島は冬島だった




ローに「寒くない格好をしろ」と言われコートやらなんやら着せられ私達は上陸した






冬島






見るからに雪だらけ




頭痛くなりそうだなって思っていれば
やはりなんとも言えない違和感





なんだろう
この島に何かあるんだろうか





ローはいつもより気を張ってるし
シャチ達も周りを警戒している
今までの島ではそこまで感じなかった




今まで行った島の中でも1番治安の悪いと言っていいシャボンなんちゃらって島でもここまで警戒してなかった





まるで…なにかから私を遠ざけようとしているみたいな





























小さく息を吐いてローに視線を向ければローも私を見て来た




1人で出歩くなって言われてるから






「ちょっとイッカク借りていい？」

「「「は？」」」

ｲｯｶｸ）「え？私？」

「うん。イッカク、私とデートしよ！」

ロー）「おい」

「んじゃ、行ってます！」

ｲｯｶｸ）「ちょ、ちょっと！」







なんか…今のローを見たくなくて
今のローを…見れなくて
私はロー達の返事を聞かずにイッカクを連れて街中に向かった







ｲｯｶｸ）「ど、どうしたの？急に」

「…なにかやるんでしょ？…私はいない方がいいと思って」

ｲｯｶｸ）「え？…まさか、アヤ…気付いてたの？」

「数日前から…違和感が、凄くて」

ｲｯｶｸ）「…違和感って…キャプテンの？」

「と言うか…皆かな…この島に着いてから余計に」

ｲｯｶｸ）「あ、アヤ？私達、別に、仲間外れにしてるわけじゃ…」

「分かってるよ…それは、分かってる…皆の事信じてるもん」

ｲｯｶｸ）「…アヤ」