第19章 ◆ バレンタイン② ◆ 夢主視点 ◆

「ローの邪魔したくないから少しぶらぶらしたら船に戻ろう？」

ｲｯｶｸ）「…そうだね…キャプテン達が帰って来たら話しよ…大丈夫。内緒って言うより、キャプテン分からないんじゃないかな…ほら、あの人結構自分勝手だし」






イッカクの言葉に思わず足を止めてイッカクに目を向ければなんか、気が抜けた





ｲｯｶｸ）「だからそんな顔しない…大丈夫だから」





イッカクはそう言って軽く抱き締めてくれて背中をポンポンと軽く叩かれる


まるで子供をあやすように



少し…肩の力が…抜けた






ｲｯｶｸ）「大丈夫大丈夫…キャプテンとちゃんと話せば大丈夫だから。せっかくだから普段出来ないデートするんでしょ？アヤ、ちゃんと笑って…女2人で楽しもう！」





イッカクはそう言って体を離して頭を撫でた





ｲｯｶｸ）「なにから見る？それともご飯でも食べる？」

「…」





イッカクの笑顔を見たら少し泣きそうになったけど
せっかくのデートだ



楽しもうと思った





それから色んなお店を見て回った





下着とか服とかも買っちゃった




お店から出て街を歩いていたらふと、甘い匂いがした






「…イッカク…なんか、甘い匂いがする…」

ｲｯｶｸ）「え？…本当だ…この匂い、チョコ？」






私とイッカクは目を合わせてニッコリと笑った






「イッカクさんイッカクさん…食後のデザートなんていかが？」

ｲｯｶｸ）「あら、それは素敵なお誘いね…お茶でもしましょうか」

「わーい！」

ｲｯｶｸ）「ふふっ」