第18章 ◇ バレンタイン ◇ ロー視点 ◇

2/14
バレンタイン当日











アヤに起こされ体を起こせば
2つの包み紙を差し出された





ロー）「…これは？」

「どっちがいい？」

ロー）「どっちかなのか？」

「片方はローが好きそうなやつ。もう片方は私からのバレンタイン」





ニヤニヤしながら言われた




アヤに向けていた視線を差し出された包み紙に向けた




大きさはさほど変わらない2つの包み紙





ロー）「残りはどうするんだ？」

「残り？」

ロー）「俺が選ばなかった方」

「んー…私のかな」





アヤの…なら…





ロー）「本当に俺が喜ぶのか？」

「あ、酷いなー。これでもだいぶローの事わかった気がするのに」





揶揄われるように言われた





ロー）「お前的にはどっちがいいんだ？」

「うわ、その質問はノーコメント」

ロー）「俺の事が分かってるんだろ？」

「えー…それ言ったら面白くないじゃん」

ロー）「初めてのお前からのバレンタイン。ハズレを引きたくないんだがなぁ…答えてくれねぇのか？」

「嫌でーす。誘導尋問にも引っかかりませんよーん」

ロー）「…」

「ほら、早く選んでよ…どっちを選んでもあなたが喜ぶ物だから」

ロー）「…」





ぐいっと出されるアヤの手



ずっとニコニコ、ニヤニヤ笑ってるアヤ




まるで…イタズラでも仕掛けてるような顔