第18章 ◇ バレンタイン ◇ ロー視点 ◇

ロー）「お前は俺と違って賞金が上がるんだ…だから、これ以上海軍の目に…」

「わ、分かったってば！…仕事の邪魔しないよ！」

ロー）「…邪魔じゃない…俺の横で大人しくしとけばいい…今度は連れて行く」

「え？！いいの？！」

ロー）「あぁ…俺の見張りでもしてろ」

「ふふっ、もう私以外の女の人に抱き着かれないよ？いいの？」

ロー）「俺が喜んでたように見えたのか？」

「んー…女の人は喜んでた」

ロー）「知らねぇよ。そんな事」

「ふふっ、ローの隣にいたら私いつか刺されそう」

ロー）「…お前」

「冗談だよ。私が簡単に刺されると？」

ロー）「お前を刺すような度胸のある奴、そうそういねぇな」

「ある意味見てみたいね」







俺の腕の中で笑うアヤ




俺は体を離してアヤの顔に目を向けた



アヤは俺に目を向けて首を傾げた






「どうしたの？」

ロー）「…寒くないか？」

「え？」

ロー）「立て…デートだ」

「！」






俺の言葉に目を見開くアヤ




その顔がおかしくて笑っていれば小さく


「デート…してくれるの？」


と呟いた






ロー）「行かないのか？」

「い、行く！行く行く！」




俺が立ち上がりながら笑って聞けばアヤも慌てて立ち上がった